話題の札幌聾学校とSNS投稿拡散

最近のSNSで騒がしくなっている『札幌聾学校』で日本手話を用いた教育について…

かつて、ろう者団体関連の役員・理事経験者のわたしに、この話題に触れてもSNSに投稿する気力もないし、部外者は動向を見守るしかないと考えるのだが、わたしと同じ県内者とわかるコメントに腹正しくなってきたので、ブログに書こうと思う。

それは、県内でよく知る人がバンバンと投稿していたことがきっかけだが、言うことが無責任で感情のままに投げているので呆れる。
北海道ろうあ連盟にかつて仲間だった人がいて、それに助け船を出すつもりはないのだが、どのSNSにしても相手を叩くために用意されているのではないはずだ。
感情で言うのではなく、意見交換のようなイメージで利用するべきと考えをもっているのはわたしだけだろうか???
相手の受け止め方では「中傷」と感じることもあることをわかっているのだろうかと思う。
だから、わたしはSNSそのものは受け入れられない質なんだろうと思う。
その点、ブログは一方的に呟いておしまいなので、気楽でいい。

話題を戻して…
札幌聾学校に日本手話を用いた教育を取り入れて15年なら、当然、聾学校にも定年があることを念頭において、導入時から考えて来なかったのか等の疑問もあるし、要求事項が保護者全員の同一意見であったのか、また、ろうあ連盟を巻き込んでの話し合いがあったのか等の一連の流れが掴めないはずの部外者があれこれと物議するのは如何なものかと思う。

私見ではあるが…
現時点、SNSで見えている情報は、聾学校と保護者・教育委員会・ろうあ連盟である。
この4者がどのように話し合いをもっていくかということを意見するのならまだしも、そもそも無関係な立場の者が個別の関係者を槍玉挙げて物議をかもし出すのはおかしいし、大学生ならば現状をもっと掘り下げて分析したうえで客観的な視点にたって発言する力を見せてほしいと思う。

「叩けば埃が出る」という諺もあるが、この一連の出来事はそう単純ではないと考える。
『ろう者』というマイノリティ民族にとっては酷というものである。
まして、関係者に危機感を煽って、終わったら素面するようなケースは後々のトラウマを生み兼ねないことをどれだけの人たちが分かっているのだろうか?

客観的に落ち着いて動静をみることは大切であり、いつの時代にも必要な力なのではないかと考える。