マスメディア
最近のマスメディアで思うことを…
全国放送であるNHK番組の放送について懸念を感じざる得ないことがある。
今回は「ろうを生きる 難聴を生きる」の番組で、制作側はもう少し配慮すべき点を挙げたい。
双子の難聴小学生が明るく「手話動画」を流して頑張る内容のなかにあった「補聴器の選び方」については、聴こえない子どもをもつ親に誤解し兼ねないと…
また、相談や質問を投稿した映像で、小さい子どもに「人工内耳」を考える親がいることにも危惧した。
これは、双子の小学生に聞く内容と違うと‼
でも、聴こえない子どもをもつ親にしてみたら、拠り所もなくマスメディアを頼りに辿り着いたところが双子の小学生だったりするから怖い。
そして、ここでは1人の難聴小学生ではなく、デフファミリーという家族構成だったからできただろう。
また、大阪市八尾市では30数年前から「難聴者学級」の取り組みは進んでいると聞いたことがあったので、その双子や家族は地域においても、明るく生きられる環境にあると思う。
逆に、なかなか理解が進まないような地域で同じようなことができるかと言ったら難しいと思う。
そのような背景を理解しながら、視聴者に正しい情報を流さなければいけないと思う。
偏った情報のために下手な誤解や中傷があったり、自分の子どもに出来が悪いと虐待もありかねない。
元に戻るが…
コミュニケーション手段で考えられるのは「補聴器」と「人工内耳」と「手話」の選択である。
どの時代でも、小さいからと親が決めてしまう傾向が多いが、大人になったときに悩むのは子どもである。
親がすることは絶対に「人工内耳」の選択はなく、決めてはいけない。
子どもがある程度大きくなったときに「補聴器」の抵抗があって、聴こえるようになりたいというのであれば「人工内耳」の選択もありだと思うが、それまでは「補聴器」と「手話」でバイリンガル教育をする。
そして、それぞれのメリットやデメリット、人工内耳のリスクを調べるのは親の義務だろう。
早いうちから『子どもの権利』を奪っては、子どもの幸せはないだろう。
マスメディア側も情報を流して終わりではなく、あらゆるリスクを考えたうえで制作責任をもつ意識がないといけないし、視聴者も「ミスリードされたプロパガンダがされる可能性がある」と考慮しながら正しい判断をしなければいけないと思う。
その前に、まず、国や市町村がきちんとサポートできる環境を整えないと、命どころではないと思う。