緊急事態宣言の拡大
4月7日に発令した『緊急事態宣言』が全国に拡大することの発表がされた。
発令して間もないのに、あっけなく10日後に「全国」とするとは、無茶な政策としか思えない。
政府としては、各都道府県知事に委ねたかっただろうが、法律絡みで厄介になっている???
4月7日の発令では、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・大阪府・兵庫県・福岡県と限定的だった。
そして、今回の「拡大」には、GW連休が目前に来ていることなどを踏まえた早期対策と考えれば、理解できなくもないが、最初から全都道府県に発令していれば、よかったんじゃない?と思ってしまう。
3月19日に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で「オーバーシュートしたら強硬なロックダウン措置を」という提言があったらしいが、既に3月11日に改正した「新型インフルエンザ等対策特別措置法」を発出して「罰則規定」がないこと、そして、この「罰則規定」をする立法もしくは、超法規的措置を行わない限り、政府や自治体によるロックダウンは難しく、外出自粛の要請が限界だと…。
これだけでも、政府が進める会議のやり方に不信感ばかりが増してしまう。
2月にあったクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」の埠頭沖での隔離においても、精一杯の措置を施しただろうが、その反省点が活かされずに改正法を発すること事態がおかしいように思えて仕方がない。
政策のスピードは上がってきて褒められることはあっても、内容に不安を覚えるようでは意味がない。
諸外国から称賛されるケースは、これまでにもいくつかあったが、最終的には馬鹿をみるような結果だったように感じるのは、私だけ?
結果がついて来ないものに称賛されないよう、国民一人ひとりの意識改革が、今、求められているのではないかと呟いてみたい。