国際母語の日
「きょうは何の日」だろうと調べたら、偶然にも「国際母語の日」と出た。
言語と文化の多様性、多言語の使用、母語の尊重を推進することが目的で2000年(平成12年)から実施されているそうだ。
ろう者にとっては「手話」が「母語」となるであろうと考える。
そこで、日本で日本人の両親のもとに生まれた聴者の皆さんには「日本語」がそれにあたるだろうと思われるが、その重要性や貴重な言語であることには、あまり気付いていないような気がする。
たぶん、良くも悪くも争いのない単一民族がほとんどを占める島国に生まれ、平和だと錯覚してしまっているせいなんだろうと思う。
まず1つに「国語」をなぜ学校で習うのか?
日本で生まれたなら「日本語」はあるが、それがどうして「国」語なのか?
日本に生まれているなら日本語は母語で当然と勘違いしていないだろうか?
法律に、そのようなことは書いていない気がするし、日本に生まれていても両親の片方が外国人だったり、そもそも両親が外国人である場合だって存在する。
数的には少数ではあるが、外国人だって日本にはたくさん生活しているのだ。
なのに、外国語の学習というとまず第一に[英語]になるのはどうして?
スペイン語、北京語、上海語、広東語、韓国語、フランス語、ドイツ語ではいけないのか?
いろいろと疑問が挙げられるはずなのだが、暗黙的に英語のレールに乗せられてしまっているような気がする。
これもまた、歴史や教育・文化などに触れてしまい、話が長くなるのでここでは省略したいが、
ろう者の身近な言語である『手話』も含めて、多言語と多様性について、一緒に考えて欲しいと願うのは大げさなことだろうか?
日本にもグローバル化の波がやってきて久しいが、他人事ではないことに気が付いていない日本人たちよ!いまここで、自分たちの母語について目覚めて欲しいと思うのはわたしだけなのか…。