今さら国葬⁈

安倍元首相が演説中に襲撃され亡くなったことには、びっくりしたが『国葬』に値すると評価した内閣の決断に至る過程にも、また驚きであった。
国葬令は既に1947年に失効しているにも関わらず、岸田首相が発言したのだから…。

社会状況で考えても、国葬よりコロナ政策が重要なときでありながら、安倍元首相の長期政権に勝るものなしという考えなのか、国民の税金を軽く見られてしまったこと、もはや国策の私物化にもなり兼ねない岸田首相の発言に、日本がお先真っ暗とも思えてしまった。

安倍元首相の派閥が一番大きいだけに、これからの派閥の動静が注目されていくだろうが、期待できるような感じがしないのはわたしだけだろうか。

平成のバブルがはじけた頃からの政策は国民に納得できるようなものではなかったし、国会中継を見ていても、いつもながら呆れる有様で肝心な議案審議でも道義的責任の追及ばかりの野次馬が延々として解決できない国会に期待したいと思わなくなる。

選挙は大事な一票ではあるが、大概は裏切られてきているはずだろう。
裏切りを我慢して投票したいかといえばしたくもないが、仕方なく行ったというのが多いだろう。
今回の参議院選挙では、安倍元首相の死で裏を掻かれたような自民党の勝利にも思えてしまった。

事件からひと月が経過した今、国葬を反対する議員や団体もあったりするが、おそらく強行されるだろう。東京五輪開催の強行がいいケースだろう。
開催を反対していながら、最後には応援して歓喜に包まれてしまった。

最近では、統一教会問題や東京五輪の組織委員会元理事の収賄など金銭絡みのニュースが絶えずに流れ、コロナ禍の第7波対策も講じず、国葬の強行で議員の懐は肥えたままで、国民の血税で処理しようとする企みに疑念を感じざるを得ないのだ。
いっそのこと、全国民でストライキを起こして、せめてコロナ禍の時期の分だけでも税金を還付させるようにコロナ禍にふさわしい社会構造改革ができればいいのにと思う。