温故知新
皆さん、実りの秋ですが、どのようにお過ごしでしょうか ?
ここ最近の朝晩は冷えてきたようですが、風邪をひいたりしていませんか?
わたしたちは、以前学んだことを調べなおしたり考えなおしたりして、新しい道理や知識を探り当てている。
そこで思いついたのが『温故知新』である。
好奇心旺盛なわたしたちは、今まで以上に多くのことを吸収している。
しかし『ろう者』であるだけに、情報の吸収に時間がかかると感じている。
耳からの情報がない分、見える情報だけに限られてしまうからだ。
ひとより2・3倍以上頑張るか、頑張らないかで差がでてしまうのだ。
ここで少し脱線してしまうが『ろう者』の教育環境を…
「聴こえる人のいうことは間違いない」と親や学校で教えられて育った経験をもつ 『ろう者』は多いかもしれない。
そこでは、親や先生が敷いた人生のレールに乗せられることになり、一般社会に入ってからも上司などにいわれるがままに働く。
コミュニケーション障害ともいわれる『ろう者』であるだけに、上から与えられることがすべてで、 選択権がほぼないと本人自身も気付かないうちに意識化しているところがあるのではないだろうか。
そのような環境のなかで、多くは、嫌になるほどの失敗と経験を毎日、毎年と繰り返し重ねている。
ろう者本人の我慢や根気が途絶えない限り、ルーティンは続いている。
そのため、ひとの言う真偽の判別能力を磨いて成長していく『ろう者』不完全燃焼している『ろう者』が生まれていく。
『ろう者』もひとりの人間であることを認識して、きちんと意思疎通ができれば「能力発揮できる」ことを期待してほしい。
これからは『ろう者』も人間らしく生きられる社会であるように…
手話は、あくまでも手段であることを忘れずに、聴者の皆さんにできることを一緒に考えませんか?