見える化
知床で遊覧船沈没の事故被害者の方々には心よりご冥福をお祈りいたします。
今回の事故で思うことを…
当日の悪天候で漁船が出航を中止したような状況のなかでの事故で、遊覧船の運航会社社長や海上保安庁などのネットニュースをみていると『業務の見える化』がどれだけ重要なのかと思い知らされるものだ。
大手企業で事務職を長年していたこともあり、上司だけではなく係や課を跨ぐ業務もたくさんある。
企業が大きければ大きいほど書類の根拠等も明瞭にしなければ、差し戻されてしまう。
そして、グループ内で一人でも理解できなければ、纏めることもままならない。
つまり、上下だけではなく、縦横の信頼関係のもとに仕事が成り立っていることを考えながら、自分に与えられた仕事を決められた期間で遂行していくかであろうと考える。
今回の知床の遊覧船運航会社は、昨年2回の事故を起こしていると聞く。
この事故処理について、海上保安庁がどのような対処をしていたのかが見えてこないことも1つ。
例えば、車でも「リコール制度」があるとの同じように、船舶も情報を公開すべきだろう。
食品業界や電機業界においても「リコール」があるのに、何故、船舶や飛行機では一般人が気軽に見られるようになっていないのだろうか?
たかが情報されど情報であるはずだ。
また、船舶等は自動車よりも危険度は高いと考えられるため、書類送検で解決するのは甘すぎると考えるのはわたしだけだろうか???
法は最低限に守るべきものであって、改善していくのは人間一人ひとりの意識であろう。
改善することなく、最低限のことで通ってしまった結果が今回の事故を引き起こした一因と考える。
それだけではなく「ヒヤリハット」に慣れてしまうことも怖い。
命を預かる立場の人に多く見られるケースであろう。
病院、介護施設、福祉施設と日本では福祉保障で守られていながら「ヒヤリハット」で殺されることもあったりする。
自分の身は自分で守らなければいけなくなってきていること、併せてきちんとしたあらゆる情報公開が気軽にできる時代が今の緊急課題かもしれないと…。